かすりロードを散策しよう

「かすりロード」とは

琉球かすり会館の周辺には、織物の工房や糸張り作業場などが集まっています。古い時代の情緒が残るこのエリアは「かすりロード」と呼ばれ、「織物のまち・南風原町」を体験できる散策ルートとなっています。

 
琉球かすり会館

琉球絣事業協同組合の本部となる建物です。後継者の育成や展示販売などを行っています。事前予約すれば機織りの体験も可能です。

【住所】南風原町本部157 【電話】098-889-1634
【営業時間】9:00~17:00(閉館17:30) 【休業日】日曜日、祝日(年末年始、旧盆)

 
丸正織物

括りから機織りまで、家族三代で琉球かすりの反物を作っている工房。着物やシャツ、ネクタイ等も取り扱っています。自宅兼工房なので、見学の際はお声かけを。

 
 
糸張り場(糊付張り伸ばし)

糸を束ねて張り巡らし、染色前の糸のくくりや、染色後の柄の固定など、さまざまな作業に活用される場所です。

 
大城廣四郎織物工房
かすり柄を思わせる外壁の工房。先代の織物作家である大城廣四郎さんの技を受け継ぐ工房。着尺や帯だけでなく、ネクタイ・シャツ・財布・タペストリー・テーブルセンターなどの加工品も製造販売しています。2階の工房見学も無料で可能です。
 
洗濯屋
洗濯は専門の職人がおこないます。織り上がった反物を丁寧に水洗いし、湯のし幅出しをします。木綿と麻の場合は薄く糊付けします。青空の下で、干した反物が風にそよぐ光景は実にのどかです。
 
照屋の絣括り職人
経緯(たてよこ)かすりの位置や大きさ等、デザインを指導しながら括りを請け負う職人です。小さな模様を一定の強度で括る緯(よこ)かすりは、浸染で均一に染まり自然に出来る模様のずれが美しく、整った経(たて)かすりも製織で柄が併せやすいとの評判。
 
大城織機製作所

戦前はたくさんあった製作所も、今はこの大城織機製作所だけ。先代の技を受け継ぎ、選定保存技術保持者(手機製作)を受けた大城義政さんの技が光る。

 
手織工房おおしろ

広い敷地内で、括りや染め、織り等の全ての工程作業を行っている工房のひとつ。絣だけでなく、花織なども手がけている。少し遠いが、立ち寄る価値はアリ。

 
その他の施設

広い敷地内で、括りや染め、織り等の全ての工程作業を行っている工房のひとつ。絣だけでなく、花織なども手がけている。少し遠いが、立ち寄る価値はアリ。

イジュンガー公園
公園の外周に、染料となる木が数多く植えられています。
  古民家(謝名家)
南風原に多いセメント瓦。ここを会場にイベントも開催。
  本部の石獅子
沖縄戦を耐えぬいた、ユニークな顔の守護神シーサー。
 
デームイ毛と石獅子
琉球時代に、のろし台や見張り台として使用されていた丘。
  ナカヌカー公園
普段は穏やかな公園だが、綱引きの日には、熱い決戦の舞台に!
  本部児童館
散策の休憩に最適な、街の憩いの場。トイレを借りる事も可。
 

「琉球かすりの女王コンテスト」などを開催しています
南風原町では2年に1度、「はえばるふるさと博覧会」が開催されます。開催年は西暦の偶数年(次回は2014年)で、11月の文化の日前後におこなわれます。
このイベントでは「琉球かすりの女王コンテスト」「琉球かすりファッションデザインコンテスト」も実施されます。着尺・帯・小物などの展示販売会「掘り出し市」もあります。琉球かすりファンにとって必見です。この時期に沖縄旅行する方は、ぜひお立ち寄りください。